
昨日、伊豆の国市の商工会議所が掲題のテーマで講習会を開いたので私も家内と聞きに行ってきた。
全国的に景気低迷の折、小規模事業者である商店や工場の経営者は大変な思いで頑張っている。
ここ伊豆の国市でも同様である。
お客さんの購買力が年々落ちていっているのが恐ろしいほどに身に迫っているのである。
今日集まってきたのは約20人程度。
講師の中小企業診断士の秋田豊先生の話を真剣に聞き入っていた。
テーマは販路開拓や拡大の計画には自己負担額の2/3が補助金として支給されるというもの。ただし、上限額は50万円。
私は直ぐに決めた。メールマガジンを作ろうと。
構想はすでに固まっている。
講習会の終了後、講師の秋田先生に聞いた。
「この補助金はわれわれ小規模事業者にはありがたい話だが、これで事業継続にはつながらない。もっと抜本的な対策を講じなければ。即ち、商工会議所が音頭をとって、あるプロジェクトを推進するとか。」
秋田先生が私に聞く。「具体的には?」
私は答えて、「今伊豆の国市で困っている人たちは高齢者。彼らは自ら買い物に出られない。そんな人たちに配送サービスを提供するとか。それもアマゾンや大手コンビニがやっているサービスなどではないサービス。即ち、人に優しいサービス。具体的にはボランティアが配送するサービス。その人たちにはそのサービス対価として地域通貨を提供する。こんなことを具体的に考えませんか?」
秋田先生は見も知らない老人がとんでもないことを言い出したと驚いた様子だった。
私は家内と商工会議所を出ようとすると、私よりもひと回り若い頭の禿げ上がった親父さんが寄って来て、こう話しかけた。
「あなたの話は面白い。私は長岡でイタリアンレストラン “ボッカデラベルタ”を経営している者ですが、韮山の反射炉が世界遺産に登録されて以降、長岡に来るお客が激減してしまった。このままではやっていけないので、何か考えないといけないと思っている。私は、2020年のオリンピックのことを考えている。今、何も準備しないとオリンピックで海外からお客が来た時、店として何も対応ができない。そこで、今、私はメニューを3カ国言語で作り、iPadで見せられるようにしようと思っている。」
私は、この話を聞いてピンときた。
そうだ、2020年のオリンピックをテーマにしようと。