”鶏愛卵土”って、どう読むの?

Googleで”鶏愛卵土”って入力してみたら、
あいらんど | 伊豆市の情報 | 伊豆市商工会”いずっち”って出てきます。
”鶏愛卵土”は<にわとりあいらんど>と読むのが正解。
場所は中伊豆にあります。
ここは、佐藤俊夫(サトウとシオ)が経営している養鶏場。

ちょっと他と違うのは、”平飼いの鶏”が野山を駆け巡り、好きなところで卵を産んでいる。
だから、卵が違うのだ。
その卵をご覧ください。
箸でつまんでも、箸から落ちてこないのだ。

実はこの卵と偶然出会ったのは、中伊豆にある”農の駅”で買ったドーナツからである。
このドーナツを土産に買って帰ると、娘が、
「このドーナツは今まで食べたことのない味。卵が違う。」
と指摘したのだ。

それから伊豆に行くたびにこのドーナツを買った帰った。
すると、娘がこの素晴らしいドーナツを作っている人に手紙を書いてみるという。
手紙を書いて数日後、佐藤俊夫さんから返事の手紙が帰ってきた。
その手紙と一緒に、ドーナツの他、シフォンケーキなども送られてきた。
手紙の内容から判断して、佐藤俊夫さんは、手紙の送り手は多分小学生からの手紙と思ったのでしょう。

その後、我々夫婦は中伊豆の”鶏愛卵土”に行ってみた。
突然、訪れたので、その時には佐藤俊夫さんに会えずに帰った。
その時のお店の方の話では、小学生からファンレターが初めて届いたと話題になっていたようだ。
それから3ヶ月経った頃、今年7月に娘を連れて”鶏愛卵土”を訪問した。
その時には事前に佐藤俊夫さんには連絡しておいた。

いよいよ、娘と佐藤俊夫さんは初対面の時がやってきた。
佐藤俊夫さんは私たちの周りに小学生がいないことを訝(いぶか)った。
私が、娘を紹介すると、佐藤俊夫さんは少々驚いたように、
「これはこれは、初めまして」、とぎこちない挨拶をしてくれた。
小学生と思っていた私の娘は既に30歳。
あの手紙からは到底想像つかなかったことであろう。

それからは我々家族と佐藤俊夫さんの楽しい会話が続いた。
佐藤俊夫さんは中伊豆から宇都宮大学農学部を卒業し、アメリカに留学し、いろいろ研究しているらしいことがよく解った。
なかなかユニークな養鶏場の経営者だ。
特に感心したのは、鳥インフルエンザを発生させない工夫をとっていること。
中伊豆の山の中で頑張っている人がいるものだと感心した。
卵を使った各種の菓子、ケーキ等の開発にも力を入れている。
是非とも、”鶏愛卵土”の卵や各種製品をお試しください。

なお、”鶏愛卵土”のウェブサイトは、 http://www.izucci.jp/jouhou/?tenpo=111 です。

筆者:おちぼ ひろい
ブログ:伊豆国のこぼれ話

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