万大醸造の地酒を紹介します。

万大醸造の代表的なお酒は、”伊豆の地酒”、”修善寺の地酒”、”大吟醸”、”純米吟醸”などがあります。

地酒らしい名前のついたものは、”修善寺”、”鶴生”、”江川の担庵”、”独鈷”、”萬燿”などです。

おかみさんの久枝さんに、焼酎”鬼の念仏”の話を聞来ました。
実はこのラベルの絵が面白いから、これには何か謂れ(いわれ)があるのではないかと思い、軽い気持ちで聞いて見たのです。ところが返って来た説明にびっくり。
このラベルの絵は大津絵なのです。
大津絵に登場する鬼は、「風刺画」と呼ばれることからもわかるように、人の愚かさや邪悪さを象徴した存在です。
中でも「鬼の寒念仏」は、僧衣を纏(まと)う鬼が偽善者の姿を表しています。
知らぬは本人ばかりなのか、顔かたちは鬼のままで、衣装・小道具だけを僧侶にしても無駄だということです。

この大津絵は伊豆下田あたりのお寺にあったそうで、それを見つけた万大醸造がこの図案が面白くて、この焼酎に使ったそうです。

もう一つ、私は疑問を投げかけました。「伊豆地酒の名前に、どうして、”伊豆の踊り子”がないのですか?」と。

すると久枝さんがこう説明してくれました。
「その通りなんです。実は”伊豆の踊り子”の名前で紅白のワインセットを作ったことがあります。何とかしてこれを素晴らしい商品にと考え、化粧箱やデザインを専門家に頼んで企画しました。ところが、デザインに凝りすぎて、費用がかかり過ぎ、結局価格が高くなってしまったんです。かくして、この企画は見事に失敗してしまったんです。」とあっけらかんと話してくれました。

しかし、久枝さんは続けます。
「私どもは地元の皆様のお役に少しでも立ちたい考え、今は伊豆全域の果物農家さんと協力し合っているんです。そこで、色々なフルーツ酒を作り始めました。みんなで手を取り合っていい商品を世の中に出していきたいと考えています。息子も銀行を辞めて帰って来てくれましたから今は大変気強いです。」

社長の佐藤智昭さんにも会いました。すごく気の良さそうな人で、長年、大阪の銀行に勤めていたが、母親の思い、従業員の思い、また、地元のみなさんの思いに、一大決心し、伊豆に戻って来たそうです。

頑張っておられる皆さんにエールを送ります。

頑張れー。

美味しい、お酒、焼酎、ワインを作ってください。この度はお忙しい中にお邪魔し、ご迷惑をおかけしました。しかし、大変いい勉強になりました。
因みに久枝さんと一緒に写っているのは私の家内です。

”万大醸造”を訪問をご覧ください。

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