伊豆の方言:のっくむ

ゴールデンウイークの2日目。

伊豆の知り合いの家で、昼食を済ませて団らんを楽しんでいた。

登場人物はおばあちゃんと娘と孫娘の三人。

お茶受けにチョコレートを食べ用ということになった。

このチョコは娘が知り合いの人からお土産にもらったもので、フランスのチョコらしい。

おばあちゃんは入れ歯を外したまま、孫娘から白くて丸いチョコを口に入れてもらった。

孫娘も、「私も、同じものを食べよう」と白いチョコを口に放り込んだ。

すると、孫娘が突然、「わっ、硬い」と叫んだ。

隣のおばあちゃんを見てみると、入れ歯を外した小さな口から白いチョコが飛び出そう。すると、白いチョコは口の中に引っ込めた。

その時、孫娘は慌てて、

「おばあちゃん、のっくまないで」と叫んだ。

私は、一瞬、何を言ったのか分からなかった。

「何のこと、それは?」と尋ねたら、孫娘は、「えっ!のっくむって分からないの?」と不思議そうな表情で返ってきた。

「のっくむって、伊豆の方言?」と言いながら、ご主人に電話で確認していた。

「そりゃだめだよ。旦那さんも伊豆の人でしょう。」と娘に言われた。

隣のおばあちゃんは、まだ、口の中のチョコを出したり、入れたり状態。

伊豆の方言:しょんない

今年のゴールデンウィークの初日は、いつものような混み具合ではなかった。

修善寺温泉、長岡温泉といい温泉場があるが、どうも、今年はお客が少ないようだ。

いつもだったら、国道136号線が渋滞になってしまう。

ここ最近は伊豆中央道が開通し、混み具合が緩和されたとはいえ、観光客が少ないのは事実である。

ところで、伊豆の方言に「しょんない」という言葉がある。「しようがない」が訛ったものらしい。

日本経済の低迷のせいで、観光客が少ないのも、「しょんない」ようだ。